【貧困ビジネス】階段上る生活保護者を訪問診療…診療所に2840万円返還請求 大阪市 | ふくしらぢお dansoundemo

【貧困ビジネス】階段上る生活保護者を訪問診療…診療所に2840万円返還請求 大阪市

【貧困ビジネス】階段上る生活保護者を訪問診療…診療所に2840万円返還請求 大阪市
2010.12.21 08:50


 大阪市西成区のアパートの生活保護受給者に不必要な訪問診療を繰り返していたとして、市は20日、大阪府内の医療法人に対し、生活保護費(医療扶助)で負担した診療報酬2840万円の返還を請求したと公表した。受給者は普段から階段を使うなど通院が可能だったことから、市は受給者をアパートに囲い込んだ「貧困ビジネス」の可能性があるとみている。

 市によると、医療法人が運営する診療所は平成20年8月~今年2月の間、西成区のアパートに入居する生活保護受給者81人に対し、高血圧などの訪問診療を1人あたり週1回実施。訪問診療料などとして診療報酬計2840万円を受け取っていた。

 しかし、6階建てのアパートにはエレベーターがなく、入居者の多くは階段を使用。年齢層も40~50代が中心で、大半が通院可能とみられるという。

 診療所が訪問診療に必要な書類を提出していなかったため、市は今年2月に医療扶助の適用を停止。その後も診療報酬の請求が続いたため、入居者へのヒアリングや診療報酬明細書(レセプト)の調査などを進めていた。

 診療所の男性医師が7月に死亡し、診療所も閉院したため訪問診療のカルテも見つからず、訪問診療の詳しい実態は確認できなかったという。


http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101221/crm1012210851004-n1.htm