「市民」生活のために使い捨て労働者がいたことに目を瞑っていた事実を踏まえた冷静な発言を | ふくしらぢお dansoundemo

「市民」生活のために使い捨て労働者がいたことに目を瞑っていた事実を踏まえた冷静な発言を

「福島原発の用地買収開始は1964年、設置許可が下りたのは1966年…55年体制、つまり自民党の一党独裁体制時代の産物だ。当時の自民党に権力を与えたのは、アメリカでも冷戦構造でもドミノ理論でもなく、選挙権、参政権を持つ者だ。それが国民主権と国政の関係なのではないだろうか…違うかな。

なのでスケープゴートを探して非難するのはどうか、疑問に思う。バブル期に『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』を観て、原発ジプシーを知り、寿の日雇いさんが日当1万円にも満たない中で仕事をしていたことをたまたま知っていた者としては積極的批判の言葉に重い気分になる。

隠蔽など何十年にも渡り行われ、「市民」生活のために使い捨て労働者がいたことに目を瞑っていた事実を踏まえた冷静な発言が出ることを期待したい。今、命懸けで作業をしている人達よりも以前に、他者の幸福、道徳のためではなく、自身の幸福でもなく、幾ばくかの賃金のために働いていた人のためにも。」